メーカー:メディアワークス
カスタマーレビュー
2007-10-30 【後半パートの方が面白い】
今回のDS版発売に合わせて、改めて本作品を読み返してみると、個人的な感想として
『イリヤの空、UFOの夏』は『水前寺応答せよ』から始まる後半部分が特に面白いことを再認識させられた。
正直なところ、ラブレター(入部届)、イリヤと浅羽のデート、旭日祭や無銭飲食列伝等の前半部分には、初めて読んだとき
ほどのおもしろさを感じなかった。(つまらなかったという意味ではない)どうにも既読感が拭えなかった。
初読の時に最高のシーンだと思ったブラックマンタとのフォークダンスのシーンでさえ初めて読んだときほどの感動がなかった。
だが、『水前寺応答せよ』にてイリヤが榎本に殴り飛ばされてから、イリヤの髪色の変化等、作品のトーン自体が変化してからの
各シーンには初読の時と同じぐらいストーリーや描写に引き込まれた、文章を夢中になって読み進めることができた。
イリヤが壊れてからの記憶退行と浅羽を認識できなくなる症状は、ネタとしてよく思いついたなと感心する。
そしてあの台詞「好きな人が、できたから」をイリヤに喋らせるまでの展開の流れは神業だと思う。
ゲームのCEROレーティングも前半パートの1が15歳以上だったのに対して、後半パートの2は17歳以上に変更になっている。
それだけ過激な描写が増えているということだが、ストーリーの面白さは前半に比して後半の方が圧倒的に高いと個人的には思う。
0 件のコメント:
コメントを投稿